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仮処分の報告

10月10日の仮処分審尋で、JR西日本は裁判所から求めれれていた和解を拒否しました。これで裁判所の決定まで進むことになりました。

反省のないJR西日本の姿勢には怒りのみを感じます。JR側は加害者Aと森崎さんは恋愛関係だったというストーリーにすがり、会社に責任はないと繰り返しています。

しかし、障害者の森崎さんを雇い止め解雇したのは、障害者に対する合理的配慮を欠いているという点は否定しがたく、JRは「障害者であることを配慮したとしても休職期間が長く、配慮すべき限界を超えている」と主張し、また、休職は障害が理由ではないから障害者差別には当たらないと主張しています。

このJR側の主張は正当でしょうか?再就職の難しい障害者を解雇することは明らかに合理的配慮を欠いています。また、休職理由である精神障害という障害を理由とした解雇は合理的配慮を欠いています。この点ではまだ合理的配慮という概念のなかった1999年の芦屋郵便局事案での、「配転可能な他の職種を検討せずに休職が長いとして精神障害者を解雇したのは不当」として、高見解雇を取消した神戸地裁判決があります。障害者裁判での金字塔の一つである高見訴訟神戸地裁判決は、今回のJRの主張を完全に覆すものです。

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コメント

「合理的配慮を欠く」という表現が、うm と気になりました。障害者に対するどんな配慮が合理的で、何が合理的でないのかというのは、個別具体的に表現しないと、よくわかりません。合理的配慮を欠くことは、差別に当たるかもしれませんが、それは、「障害者の権利条約」が批准された場合なのではないでしょうか。それとも、現段階でも、大阪の方の条例の規定なのでしょうか。障害者基本法ですか?私も勉強不足かもしれませんが、ちょっと気になったので。
里美さんの事件のどういう点が、どういう法規に反するのか、「合理的配慮」という言葉を使うのであれば、もっとわかりやすく表現したほうがいいと思います。

投稿: 金城照美 | 2012年10月23日 (火) 16時13分

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