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第3回公判報告

12111

11月8日の午前10時より、第3回公判が行われました。裁判では原告側が補充意見書を出す日程を確認し、次回日程を12月27日午前10時からと決め終了しました。法廷は同じく810号です。この日、傍聴と報告集会には24人が参加しました。

原告側が新たに出した書類は、セクハラを告発後仕事を干される中で、里美さんが仕事を欲しいと求めると、時たま与えられた仕事が、キーボードではなく、マウスを中心的に扱う仕事で、脳性まひの特性に全く配慮されていなかったものだったというものです。マウスのポイントを定めてクリックするというのは「健常者」にとっては何の苦痛もないことですが、首が左右に揺れる中でこのような作業を行うと、自分の首の骨で首の神経を削ってしまい、神経が死んでしまうのです。頸椎症性神経こん症という二次障害を発症したのはこのころのことです。うつ病にされたばかりか、首も手も壊されてしまったのです。このころ会社に出した病休の診断書には「うつ病」とともに、二次障害の「頸椎症性神経こん症」が記されています。この二次障害はもともとあったものではないので、仕事の与えられ方が脳性まひの特性に配慮されていなかったことを示しており、この合理的配慮を欠いていたことが里美さんが仕事を休まざるをえなかった主原因です。

障害者の特性に関して合理的配慮をするべきことは「障害者権利条約」で定められており、この条約に基づく差別禁止法も来年成立します。JR西日本のような公的企業はこの条約を守るべき立場にあります。JR西日本も、合理的配慮に反しないという主張をしていますが、合理的配慮をしなくてもよいとはさすがに主張できません。今回の里美さんの二次障害の発症は合理的配慮を超えて安全配慮義務に反しています。

会社側に責任のあることで休まざるを得なくなった里美さんの首を切ったという不当性はますます明白になっています。性暴力を告発したことを嫌った会社が、理由にならないことを理由に解雇したというこの裁判の本質はますます明らかになっています。正義が正義としては通用しない日本の裁判所で、ものを言うのは大衆的な支持の広がりです。傍聴と署名の取り組みを強化し、正義が勝つ裁判を勝ち取りましょう。最後の決め手は裁判官に大衆的支持を示すことです。

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コメント

参加されたみなさんお疲れさまでした。
東京から参加しましたが、みなさんとお会いできて良かったと思いますし、報告集会でメモをたくさん取らせていただきましたが、JRが里美さんを潰すために障害の特性を知りつつマウス作業だけを続けさせている現状に怒りを覚えます。

私はこれからも応援・支援を続けていきます。
一人でも法廷の椅子を埋められたらいいと思っています。そのためにも今回参加させていただきました。年末も考えております。なるべく行けるようにしますので、その際にはよろしくお願いします。

集会後の会食、楽しかったです。里美さんとお母様に感謝し、同席されていた支援者の方にも同時に感謝しています。

高見さん、いつもありがとうございます。
事務局、弁護士の方々、
そして、全ての方に感謝しています。

このサイトをご覧の方たちに。
里美さんへの支援をお願いいたします。そして多くの方に事件のことを知らせてあげてください。こういう事件があってこういう裁判があるんだよ、障害と闘いながら頑張っている人がいるんだよと、教えてあげてください。

投稿: 廣瀬研一 | 2012年11月11日 (日) 11時40分

脳性麻痺の人に不随意運動があることは、見れば分かります。JR西が里美さんにマウス業務を強要 したことは、単なるパワハラではなく、障害者に対する虐殺攻撃です。断じて許せません。話を変えますが、11月11日付の「広報 けいしちょう」が、「警察庁の犯罪被害者支援制度」を特集しています。警視庁が今さら何を言うのか、笑止千万ですが、未読の方は目を通してみては如何でしょうか。

投稿: 東京者 | 2012年11月11日 (日) 16時53分

11月11日付の私の書き込みは、「警察庁~」ではなく、「警視庁~」でした。お詫びして訂正します。

投稿: 東京者 | 2012年11月12日 (月) 21時43分

古い記事で恐縮ですが、11月10日付の朝日朝刊東京本社版28面に、警視庁初の女性キャリア署長へのインタビューが掲載されています。この人は、埼玉県警川口署で性犯罪被害者の事情聴取を担当していた事があるそうです。

投稿: 東京者 | 2012年11月15日 (木) 22時47分

裁判では国際人権法が使え、
最高裁で不当な判決が出ても
女性差別撤廃条約に違反していると委員会から見解が出るようです。日本の裁判所がおかしいことが明るみに出るだけだと思います。

投稿: とも | 2012年11月16日 (金) 19時30分

すみません。訂正で、女性差別撤廃→女子差別撤廃でした。
NGOでジュネーブまでロビイングをして
国連を活用し、
住友金属の男女賃金差別裁判は勝利和解したそうです。
資金があれば、いいですね。

投稿: とも | 2012年11月27日 (火) 10時58分

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