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「皆さまへ、ご報告」

地位確認訴訟大阪地裁「敗訴」判決を受けて、今後のことについてどうするのか、自分自身でも悩み、そして弁護士の先生方初め「支える会」の皆様とも協議に協議を重ねた結果、次の理由により控訴を断念することになりました。
① 仮処分申請の審判と、今回の地位確認訴訟の判決文がほぼ同様の中身であること。
② 控訴するにあたって、新たな論点を見つけることが困難であること。
③ 司法の場で争うには限界があること。
④ この一連の闘いを、これまで以上に意味あるものにしていくことが大切であること。
⑤ 闘うべき相手は「JR西」だけではない、ということ。

これまで多くの方々に、支えられ励まされて私は、セクハラ訴訟・仮処分申請・地位確認訴訟と闘うことが出来ましたし、希望を捨てずに生きてこられました。
どうしてセクハラ被害者(性犯罪被害者)が堂々と生きていけないのか?
なぜ、被害者が職を奪われなければいけないのか?
なぜ、責められるべき相手は加害者なのに、被害者が責められるのか?
そう思い始めた闘いでした。
でも、闘い始めたころの私は、裁判と言うものがどんなものなのかも知らず、また闘い方も分からず孤独の中を彷徨い途方に暮れていました。今、私がこうして書いている間にも、私と同じ思いでいる人たちがいるのではないか?と思っています。

私は幸い出会う方々に恵まれ、5人10人…と支援して下さる「仲間の輪」が広がり、セクハラ訴訟の際には「一部勝訴」となり、前審同様に今審でもJR西に対しては法的責任は問えないまでも「不適切な発言」はあったとする一文を頂く事が出来ました。
これは大きな成果であったと思っています。

このこと以外にも私は多くのことを感じ、学び、得ることができたと思っております。
上記の④と⑤に書き記した通り、闘いが決して終わるのではなく、次につながる闘い方へ「一歩、前進させよう!」と考えていますので、これからも皆さま応援よろしくお願い致します。

なお、この闘いをまとめた物を作りたいと思っていますので、今しばらく皆さま待っていて下さいね。
     

            平成26年2月4日 森崎里美

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コメント

お疲れ様です。残念な結果になりやりきれないですね。

日本の司法の限界ですね・・

敵はJRだけではないというのは本当にそうだと思います。

私はパワハラセクハラ被害にあいましたが知識がなく裁判ができませんでした。

10年前の均等法では、
非正規職員は三年以上働くと正職員にしないといけないのもしていなかったこと、女性のみ制服着用でスカートというのもセクハラなのではないかと思っています。

私は一次加害犯罪者を支え続ける、
助けないで傍観した二次加害者の出身高校のある県教育委員会に、二次加害を出さないようにセクハラ防止人権研修を学校でやるようにお願いしました。

パワハラ元職場は業務上、学校・病院・公共施設・商業施設・企業に出向きます。
労務管理がずさんでセクハラが放置されている企業なら、犯罪者集団であり、セクハラ加害者という犯罪者が各施設に行き、業務を行い市民に接するわけなので、注意喚起を各市町村の人権課にお願いしました。

公の場で被害や補償が認められない悔しさ、たくさんの方法を使いなんとかしていきたいですね。

投稿: とも | 2014年2月 5日 (水) 21時27分

先日小林美佳さんの講演を聴きました。なぜ何の落ち度もない性暴力の被害者が責められなければならないのか、との怒りを基調とした内容に共感できる点が多々ありました。私も小学生の時に男から性暴力を受けて以来卑屈に生きてきた面をいかにして止揚するのか、里美さんの闘いに連帯することも含めて模索していきます。


投稿: 東京者 | 2014年2月10日 (月) 10時49分

職場でのセクシャルマイノリティへの差別発言も
禁止になったそうです。

子どもの有無を尋ねるということも指定はいけない項目に入れられたようです。

結婚や子どものことを平気で聞く風潮がありますが
失礼なことであると認識が広がり、
性的なプライバシーが守られると、
人権侵害環境から一歩進むと思います。

LGTB施策が多くの企業で広がって
セクハラ被害が減っていってほしいです。

投稿: とも | 2014年2月24日 (月) 10時41分

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