8・31集会のご報告
「閉ざされた扉を開けるまで」8/31JR西日本セクハラ裁判報告集会には、同じ日に各地でさまざまな催しや取り組みが行われていたにもかかわらず、75人もの皆さんが参加してくださいました。本当にありがとうございます。
集会は、藤枝澪子基金助成事業に選ばれたことの報告に始まり、開会挨拶・報告集紹介を経て、弁護士さんのお話へと入っていきました。池田直樹弁護士は、日本政府が批准したばかりの「障害者権利条約」を紹介しながら、この内容を踏まえて、今後私たちが政府に何を求めて行くべきかということを具体的に話されました。ついで島尾恵理弁護士は、日本におけるセクハラ裁判について、勝訴判決、敗訴判決の例を挙げながら、これまでに獲得されたことを紹介すると共に、まだまだ変革が必要な点を指摘されました。休憩を挟んで、参加者から出た質問に答えていただいた後、里美さんからお二人に花束贈呈。その後、サプライズで、ご参加くださった、労働運動の大先輩でもある支援者の方から、里美さんにも花束贈呈。笑顔がはじけるひとときでした。
続いて、「DPI女性障害者ネットワーク」の藤原久美子さんが、中途失明されたご自身の体験なども交えながら、障がい女性の抱えている生きづらさ(複合差別の問題)を話されました。また、里美さんは、なぜ裁判をしたか、それは自分の話を聞いてもらいたかったからだと語り、周囲に合わせようとして、自分の気持ちを抑え込んでしまいがちな障がい者の現状を訴えました。藤原さん・里美さんの言葉を、頷きながら聞かれた障がい当事者の方々も多かったのではないでしょうか。
参加者からの意見や里美さんの返答でも大いに盛り上がり、会場の都合による時間制限を残念に思いつつ、「皆さん、里美さんの話、もっと聴きたいでしょう? ぜひ色んな集会に里美さんを呼んでくださいね。」という閉会挨拶を最後に、集会はお開きとなりました。皆さんがとても集中して話を聴いてくださったこと、同時に、会場全体が温かい雰囲気に満ちあふれていたこと、心より御礼申し上げます。
この集会をもって「森崎里美さんを支える会」を閉じることになりますが、今後、支える会メンバーはそれぞれの立場で、里美さんが提起した問題に取り組んでいきたいと思っています。また、報告集を世に広め、周藤由美子カウンセラーと垰田和史医師の意見書をはじめとする貴重な内容を社会的に活かすという大切な仕事はこれからです。お力添えをどうぞよろしくお願いいたします。
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コメント
報告集会、大成功でよかったですね。
『地位確認訴訟』全面敗訴でしたが、今になってみると里美さんが訴えた事は多くの人の心に届いたと思います。
しかし、女性・障害者が住みやすい社会になったわけではありません。
私ができることがあるならなんでもしますので、いつでもお声をかけてください。
投稿: るみ | 2014年9月 6日 (土) 20時09分