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2014年9月

8・31集会のご報告

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「閉ざされた扉を開けるまで」8/31JR西日本セクハラ裁判報告集会には、同じ日に各地でさまざまな催しや取り組みが行われていたにもかかわらず、75人もの皆さんが参加してくださいました。本当にありがとうございます。
 集会は、藤枝澪子基金助成事業に選ばれたことの報告に始まり、開会挨拶・報告集紹介を経て、弁護士さんのお話へと入っていきました。池田直樹弁護士は、日本政府が批准したばかりの「障害者権利条約」を紹介しながら、この内容を踏まえて、今後私たちが政府に何を求めて行くべきかということを具体的に話されました。ついで島尾恵理弁護士は、日本におけるセクハラ裁判について、勝訴判決、敗訴判決の例を挙げながら、これまでに獲得されたことを紹介すると共に、まだまだ変革が必要な点を指摘されました。休憩を挟んで、参加者から出た質問に答えていただいた後、里美さんからお二人に花束贈呈。その後、サプライズで、ご参加くださった、労働運動の大先輩でもある支援者の方から、里美さんにも花束贈呈。笑顔がはじけるひとときでした。
 続いて、「DPI女性障害者ネットワーク」の藤原久美子さんが、中途失明されたご自身の体験なども交えながら、障がい女性の抱えている生きづらさ(複合差別の問題)を話されました。また、里美さんは、なぜ裁判をしたか、それは自分の話を聞いてもらいたかったからだと語り、周囲に合わせようとして、自分の気持ちを抑え込んでしまいがちな障がい者の現状を訴えました。藤原さん・里美さんの言葉を、頷きながら聞かれた障がい当事者の方々も多かったのではないでしょうか。
 参加者からの意見や里美さんの返答でも大いに盛り上がり、会場の都合による時間制限を残念に思いつつ、「皆さん、里美さんの話、もっと聴きたいでしょう? ぜひ色んな集会に里美さんを呼んでくださいね。」という閉会挨拶を最後に、集会はお開きとなりました。皆さんがとても集中して話を聴いてくださったこと、同時に、会場全体が温かい雰囲気に満ちあふれていたこと、心より御礼申し上げます。
 この集会をもって「森崎里美さんを支える会」を閉じることになりますが、今後、支える会メンバーはそれぞれの立場で、里美さんが提起した問題に取り組んでいきたいと思っています。また、報告集を世に広め、周藤由美子カウンセラーと垰田和史医師の意見書をはじめとする貴重な内容を社会的に活かすという大切な仕事はこれからです。お力添えをどうぞよろしくお願いいたします。

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報告集の写真

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報告集発行のご案内 ☆ご購入申し込み受付中!

2008年、JR西日本上司による性暴力を告発した里美さんの裁判は、多くの人々の共感を集め、支援の輪を拡げながら、障がい者雇用について世に問いかける地位確認訴訟へと発展し、2014年1月まで続きました。裁判は終結しても、女性差別・障がい者差別・非正規雇用の問題を世に問いかける闘いはそれで終わりではありません。今後に向けて、裁判の経過と意義を明らかにし、皆さんと共有するため、報告集を発行いたしました。
ぜひ購入申し込みをお願いいたします。

☆題名  閉ざされた扉を開けるまで JR西日本のセクハラ解雇と闘う! 里美さんと仲間の記録
☆発行  2014年8月末
☆頒価  1冊500円(送料:2冊まで80円、3~4冊160円、5~9冊300円、10冊以上500円)
☆内容  
・たたかいの年表    
・里美さんより 「~まさか私が!?性被害に遭った声をかき消される恐怖~閉ざされた扉を開けるまで 」
・支援者17人より、里美さんのたたかいに寄せる思い
セクハラ訴訟
・地裁判決の概要と問題点     ・高裁控訴理由書    ・里美さん意見陳述
・最終準備書面(JR西セクハラ相談室による里美さんへの事情聴取について、問題点を指摘)
・高裁判決文「当裁判所の判断」(上司の性暴力を認定。しかし、JR西の責任を問わず)
地位確認訴訟
・里美さん意見陳述 
・最終準備書面(里美さんの休職はJR西の対応が原因であり、雇い留めは不当であると指摘)
 事務局のまとめ
・地位確認訴訟本人尋問から浮かび上がる問題点    ・障がい者権利条約と里美さんの解雇
・配慮されなかった新基準厚生労働省労働基準局基発1226第1号について   ・セクハラは男性問題である
弁護団より
・有村とく子弁護士「弁護団の一員として」
・池田直樹弁護士「森崎訴訟を振り返って」
・島尾恵理弁護士「被害者心理についての無理解」
意見書
・周藤由美子さん(ウィメンズカウンセリング京都カウンセラー)
「いわゆる迎合メールについて」「時系列に沿った被害者の心理状態」など
・垰田和史さん(滋賀医科大学社会医学講座衛生学部門准教授)
「森崎里美氏のパソコン作業時の身体負担に関する意見書」

お申し込みは、ゆうちょ振替用紙に下記の内容をご記入の上、郵便振替口座番号00940-3-171194 名称 里美さんの裁判を支える会 宛にご送金くださるようお願いいたします。
  
報告集を(  )冊、購入します。
代金(   )円、送料(   )円、計(    )円
ご住所(報告集の送付先)〒
お名前
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